京都高低差崖会

京都高低差崖会は京都の凸凹地形を探索しています。平地ではいられなかった、高低差が生まれてしまった、京都ならではの「まちの物語」「土地の記憶」を読み解いていきます!

御土居の歩き方: 4/24(金)TV番組「あさチャン!」に出演

@chang_umeです。
ブラタモリ京都に続いて、またまたTV出演情報のご案内です。

TBS系朝番組「あさチャン!」(午前5:30〜8:00)から、まいまい京都の「御土居ツアー」の取材を受けました。御土居ツアーに密着同行いただきながら、インタビューにて高低差&御土居にかける情熱も率直に語った次第です。ぜひご覧ください!

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www.tbs.co.jp
www.maimai-kyoto.jp

取材でお伝えしたかったこと

取材のなかでは、京都高低差崖会的な御土居の歩き方について以下のようなテーマを重視してお伝えしました。

  1. 御土居の遺構:史跡指定地はもちろん住宅地の中に残る遺構
  2. 自然地形:台地・河岸段丘扇状地・断層(撓曲)といった自然地形
  3. 御土居の生活史:「境界」としての御土居。その上での生活史

取材を通じて特に、マージナルな立場から京都を理解する視点についてお伝えしようと努めました。

御土居が豊臣政権によって目に見える・体感できる「境界」として築造後、京都というまちの「輪郭」が画定されました。結果、御土居を挟んで対照をもった生活が営まれることになります。

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■ 京都の「輪郭」としての御土居:京都一覧圖畫(元治元年・1864)

京都という言葉から連想される中心的なイメージとはまた異なった、マージナル・周縁的な生活像御土居の周辺で映し出されていったのです。そしてそれは観光都市・京都という一般的なイメージとも異なる、生活史としての京都像に結びつくと思います。

御土居の歩き方

したがって御土居を歩くとは、「はんなり」「みやび」だけではない京都像を過去・現在と感じる道行きでもあるでしょう。私たち自身の生きてきた歴史が、さまざまな喜怒哀楽を含むと同じように。

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■ 水平社宣言「人の世に熱あれ。人間に光りあれ」:御土居に隣接する石碑

高低差・地形は私たちの生活の基盤にあるものです。高低差・地形へのまなざしは、そのまま生活へのまなざしであるはず。

京都高低差崖会ではこれからも高低差を通じて、そこに生活を営んだ人々の歴史に心を寄せていきたいと思っています。平地ではない土地の記憶とともに。(梅)

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